CASPA

コラム

重い肩

人の頭の重さは大体5~6キロもあるといわれています。

そんな重い頭を支えているのが、首と肩です。日本人は欧米の人と比べると、頭は大きく、首から肩の骨格や筋肉はきゃしゃにできているために肩こりを起こしやすいのです。

そのため、肩こりは日本人の宿命ともいえます。

そのままコリを放置していくと、コリが痛みに変わり、何をするにもつらい状態になったり、年齢とともに骨や筋肉が弱くなるため肩こりが起こりやすくなり、肩回りのつらさがエスカレートしかねないので、注意が必要です。

 


肩こりの原因は数十種類もあり、そのなかでも

「同じ姿勢、眼精疲労、運動不足、ストレス」

は4大原因とされています。

 

●4大原因のうちの「同じ姿勢」と「眼精疲労」は、デスクワークや読書、細かい手仕事などによって起こります。

同じ姿勢を続けていると、首から肩の筋肉に緊張性の疲労が生じ、血流が悪くなり、肩のコリが生じます。

また細かい文字などを見続けると、目やその周囲の筋肉が緊張し、それと同時に首や肩も緊張します。とくにパソコンの場合、目が常に緊張を強いられ、まばたきの回数が減りドライアイから眼精疲労を起こし、それが肩こりに繋がります。

「同じ姿勢」を続けてしまった時は、できるだけ体を動かすことが大切になってきます。首をゆっくり後ろに反らせた時、首筋や肩が硬い、あるいは少し痛いと感じたらすでに肩こりが始まっているので、首や肩をゆっくり回して筋肉の緊張をほぐしましょう。急激に動かすと、筋違いなどを起こす可能性があるので、力を抜いてできるだけゆっくり動かしましょう。

「眼精疲労」の予防には、ときどき目を休ませることが大切。目薬をさすだけでなく、1~2分間目を閉じ、こめかみのあたりを優しくなでるように円を描きながらマッサージするとより効果的です。

●肩こりの4大原因のうち「運動不足」と「ストレス」は、日常の習慣が背景になっています。

「運動不足」の方の場合、肩が筋力不足になっている場合が多く、腕に引っ張られる肩の負担が大きくなり肩こりに繋がっている方が多くいらっしゃいます。また、肩こりを起こしているとき、首や肩は血流が悪くなっているために新鮮な酸素や栄養分が伝わりにくく、どんどん疲れやすい状態になってしまいます。

それを改善するには筋肉に強い負荷をかけるよりも、運動をして筋肉を動かすことがとても効果的なのです。特に、肩回りを少しでも動かす等して運動してあげると良いのです。

「ストレス」を感じる方の場合、まず自律神経のバランスが乱れてしまいます。すると、交感神経が優位になり、血管が収縮して血行が悪くなり、肩こりなどの体のコリを引き起こすのです。そのため、気分が落ち込みやすい方は注意が必要です。

特に首や肩、腰のあたりは血液の流れが滞りやすく、細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなったり、乳酸などの老廃物がうまく排出されずに溜まっていくため、筋肉がどんどん疲労し硬くなり、コリや痛みが生じやすいのです。ストレスが続くと、脳内の痛みを調整する機能が低下し、筋肉が緊張していなくても頭痛が起こるようになるともいわれているので気をつけましょう。

運動することは筋肉を動かして血流を改善するだけでなく気分転換にもなるので、ストレスによる肩こりの解消にも効果的なのです。

また、ストレスや不眠、自律神経の乱れから、眼精疲労、鼻水、鼻づまり、歯の問題や食い縛りからくる頭のコリをほぐしていくと、そこから始まる肩こりの予防法としても効果的でもあるといえるので、ヘッドスパで頭の前頭筋・側頭筋・後頭筋をしっかりほぐして頭のお疲れを取り、お身体自体の血行を促進していくのもおすすめです。

 

 

COLUMNおすすめ記事